非認知能力とは?
非認知能力という言葉を聞いたことがありますか?
非認知能力とは、「認知能力」の逆で目に見えない力のことです。
具体的には、どんなものがあるでしょうか。
非認知能力の具体例
・自己肯定感
・主体性
・自制心
・自信
・好奇心
・創造性
・柔軟性
・やり抜く力
・回復力
・共感力
・社会性 など
たくさんあって分かりづらいですね。
では自己肯定感をピックアップしてみます。
『自己肯定感』は近ごろメディアでもよく取り上げられる言葉ですが、いざ何のことか聞かれると困りますよね。
簡単に言えば“ありのままの自分自身を認められる感覚“のことを言います。
この自己肯定感も「非認知能力」の一つなんですよ。
なぜ“ありのままの自分を認められる感覚“を身につけることが大切なのでしょうか?
それは“何事にもチャレンジする、やってみよう!と思える子“に育つからです。
他にピアノコンクールで育ちやすい非認知能力としては、主に3つあります。
1、自制心
練習が面倒だなと思った時に『本番が近いからもう少し頑張ろう!』という気持ちが育ちます。
2、自信
本番で良い演奏ができた!という自信を積み重ねることができます。
3、回復
本番でいつもの力が発揮できなかった…そんな時にどう回復するかという力。
このように、さまざまな心の成長を体験し非認知能力を高めることができますよ。
では、その「非認知能力」を高めるためにはどんな事をしたら良いでしょうか?
【ポイント】
・大人の日々の関わり!
大人の関わり方次第でコンクール参加により非認知能力を高めることも、反対に自信を無くしてしまう結果にもつながります。
早速実践!子どもの非認知能力を高めるためにできる3つのこと!
コンクール参加で非認知能力を高めるには、具体的にどのようなアプローチや声かけをしたら良いでしょうか?
実は、そんなに難しい事をする必要はないんですよ。
非認知能力を高めるには、見守ることを軸に、練習をサポートすることが大切です。
例えば
・一緒に音源を聴く
・一緒に練習計画を立てる
・家族でコンクールごっこをする
これならお家でもできそうだと思いませんか?
では、そのやり方について、ひとつずつご紹介しましょう。
一緒に音源を聞く
今はYouTubeでピアノの演奏動画を簡単に見ることができます。
曲のタイトル・作曲者名を入力すればたくさんの動画が上がってきますので、いろいろな演奏を聴いてみてください♪
・こんな演奏がしたいな!
・テンポはこれくらいがいいな!
・自分の演奏とどこが違うんだろう?
とたくさんのアイディアや疑問が出てくると思います。
どこが違うか一緒に考えてみたり、どのようにすれば難しくて弾けないところが弾けるようになるか考えるきっかけになるかもしれません。
何より自分の曲にお母さん、お父さんが興味を持ってくれて嬉しい!一緒に頑張ってくれているんだなとお子さんが実感できると思います。
(音源を聴くタイミングは曲を渡されてすぐ、練習の途中などいつでもOK!ピアノの先生におすすめの動画を聞いてみても良いかもしれません♪)
練習計画を一緒に立てる
コンクールは○月○日までにこの曲を弾く!とはっきり決まっています。
その日に向かって逆算し曲をピカピカに仕上げなくてはいけません。
計画性ややり抜く力などの非認知能力を伸ばす絶好のチャンスです♡
コンクールを活用して一緒に計画を立ててみてはいかがでしょうか?
・譜読み(楽譜を読むこと)
・両手でゆっくりミス無く弾く
・理想のテンポで弾く
・技術的に難しいところをたくさん練習する
・曲想(強弱や音色)にこだわって弾く
普段のレッスンでも言われているようなこれらのことに期限を決めて行く作業を一緒にやってみてください。
一緒に決めることで本人のやる気UPにつながります。
(もし期限に間に合わなくても怒らないで原因を一緒に考えてあげてくださいね)
家族でコンクールごっこ
コンクール本番に近づいて曲が仕上がってきたタイミングでやってみましょう!
ドレスや本番の靴に履き替えて、家族の前で披露する機会を作ってみましょう。
まずは家族で楽しみながら行ってくださいね♪
素敵な思い出になり、自分は応援してもらっているという安心感にもつながります。
そして緊張しながら弾くことで新しい課題も見えます。
何度も練習を重ねることも大切ですが、1回人に聞いてもらうということはたくさんの練習よりも効果があったりするんですよ。
そしてご家庭で非認知能力を育むにあたってとても大切な事があります。
“非認知能力“と調べると
自分の力で何かを取り組む力や、親があれこれ手出ししすぎないなど書かれていることも多いです。
もちろんこれらのことは間違いではありません。
しかしそうなるまでにはやはり親の工夫が大切なのです。
“見守る“と“放っておく“は別なのでいつも『気にかけている』という姿勢で目標に向かう手助けを一緒にやることが大切です。
いつも気にかけている、という姿勢で目標にむかう手助けをする!
コンクールという目標に向かって我が子がどのように頑張れば良いのかサポートしてあげてくださいね♪
結果よりもプロセスを重視しよう
コンクールで非認知能力を高めるためにお家で実践して頂くにあたり、最初に頭に入れておかなければいけない事があります。
結果に一喜一憂しない
大人はどうしても結果に目を向けてしまいがちですが、非認知能力を高めるためには結果よりもそのプロセスを重視することを心がけましょう。
結果が良かった時
→もちろん一緒に喜んでも良いですが、どうして良い結果が出たのかを具体的に褒めてあげると良いですね!
『金賞!さすが〇〇ちゃん!』ではなく
『毎日練習頑張ってたもんね』
『暗くなるところの表現が練習通りにできてたのがよかったと思うな〜』
など結果ではなく本人の演奏そのものを褒めてあげましょう。
結果が良くなかった時
→『だから練習しなさいって言ったじゃない!』では無く
『今日はうまくいかなかったかもしれないけど(共感)
普段より練習頑張ってたから受ける前よりも上達しているじゃない』
『緊張感のある中で最後まで諦めずに弾いて立派だったよ』
他にもコンクールにチャレンジしようと思った気持ちや、そこに向けて練習を積み重ねたこと、やり抜いたことを たくさん認めて褒めてあげましょう!
目標を持って頑張ることは、成功も失敗も含めてとても素晴らしい事です。
お子さんが成長し、自信が持てることにつながります。
そして、また違う何かにもチャレンジしてみようと思う気持ちが育っていくのです。
コンクールを活用し非認知能力を育んでいこう(まとめ)
今回は非認知能力についてと、その高め方についてご紹介しました。
コンクールの最大の成果は、自分を成長させるために挑戦しようと思う気持ちが育つことだと思います。
結果がつきもののコンクールですが、結果が良くても悪くてもチャレンジしたことにフォーカスし、お子さんを褒め、そして認めてあげましょう!
努力したプロセスを見ていてくれる家族がいることで、どんな自分でも愛されていると感じることでしょう。
それが非認知能力を高める最善の方法と言えます。
この記事が今後のお子さんの成長と、お父さま、お母さまとの親子愛を育む手助けとなりましたら嬉しいです。
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